意味を伝える
歌ってますか~?
皆さんの音楽生活に活きる、
あまりレッスンでは話さないネタ。
第三弾の今日は、
「意味を伝える」
私たちは、
言葉を使ってコミュニケーションをとります。
例えば、
「お腹が減った」
と言われれば、
「何か食べる?」
と返しますよね?
「男は顔じゃない!」
と言えば、
「顔じゃないけど、あなたは嫌い。」
と返されたり。
☆言葉には意味があり、
その意味を伝えながら、
理解しながら、
発して、会話となります。
なので、
「お腹が減った」
と言われた時に、
「顔じゃないけど、あなたは嫌い。」
とは返しませんよね?
では、
例えば友人に、
「服を買った。ハンバーグが好き。昨日ドライブに行った。」
と言ったら、
何て返されると思いますか?
「は?」
「で、何?」
って、言われる気がしませんか?
その友人に、
「例のハンバーグ好きの恋人と、昨日ドライブに行った時に、偶然見つけた服を買った。」
と言えば、
「ああ、その服、似合ってるね。」
等と返ってきそうですよね?
服の話がしたいのかな?と、
想像してもらうことができます。
「気になっている人に、『ハンバーグが好き』って言ったら、『良いお店を知ってるから一緒に行こう』って誘ってくれて、この前買った服を着て食事に行って、ついでにドライブをした。」
で、あれば、
「デート楽しかった?」
等と返ってきそうでしょ?
または、
「その後は?」
と急かされるかも知れませんね(笑)。
ドライブの話、デートの話がメインです。と、
想像してもらえそうですよね?
☆ほとんどの歌の歌詞には、
会話と同じく、当然意味があり、
歌詞は、人に伝える為に必要なのです。
伝えること。伝わることが大切。
にも拘らず、
「気になっている人に、『ハンバーグが・・・・・
等と、説明口調で書かれている詞は、滅多にありませんね。
と、言うことは、
「で、何?」
と聞かれる前に、
先の、「服を買った。ハンバーグが好き。昨日ドライブに行った。」
というキーワードを重ねた時の、
『本当の意味』
を、把握しておく必要があります。
服の話がメインか、
ハンバーグか、
ドライブか。
または、それ以外のメイン(裏メイン)か。
伝え手(歌い手・話し手)が理解していない文章は、
正しく伝わりません。
伝える為の歌詞が、
伝わらない状況と言うのは、
歌詞なんかなくても良い。と言っているのと一緒。
歌い手の皆さん。
感動や共感は、
伝わることで生まれます。
歌う曲の歌詞の意味を、把握しておきましょう。
伝える為に。