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【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)半音】

2020-09-28

 

 

目次

1、音痴とは

・音痴とは、正しい音の高さや正確な音程で歌えないこと、本来歌われるべき音の高さで正確に歌えない状態のことを指しています。

 

 

2、音痴の原因

・音痴の原因は、音の高さを聞き分ける能力や音の高さや音程を正確に発声する力が不足しているためです。

 

 

3、音痴を改善する方法

・音痴を改善するには、音の高さを聞き分ける能力と音の高さや音程を正確に発声する力を鍛えましょう。

 

②音の高さや音程を正確に発声する力

・練習を繰り返す(積み重ねる)ことで、以下のような効果が期待できます。

❶音の高さをイメージする力や音の高さを調節する力が付くと、自然と音の高さが合うようになったり、合わせやすくなったりします。

❷音と音との距離感(音程)がイメージできようになると、歌いながら次の音を予測することができるようになります。そして、実際に音程のとり方が分かるようになると、今まで外していたり、取りづらかったりした音程が短時間でとれるようになります。

❸さらに、正確に音程をとる力がつくと、難しい音程でも気持ち良く音をとって歌えるようになります。

 

音の高さを聞き分ける能力をチェック!

A. 音の高さを聞き分ける能力を養う練習

・基準となる音や音程を聞き、その音と同じ高さや音程で声を出そうとした時に、自分が出している声の高さが基準となる音や音程と同じ高さや音程で出せているのか、または、出せていないのかが分からない場合には、【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)音感を養う1 音の高低を聴き分ける】で音の高さを聞き分ける練習、同じ高さで音が出ていることを感じる練習などに取り組み、【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)音感を養う1-2 音の高低を出し分ける】で同じ高さの音を出す練習、メロディをドレミファソラシで歌う練習などに取り組み、音の高さを聞き分ける能力を養いましょう。

 

B. 音の高さや音程を正確に発声する力を鍛える練習

・基準となる音や音程を聞き、その音と同じ高さや音程で声を出そうとした時に、自分が出している声の高さが基準となる音や音程と同じ高さや音程で出せているのか、出せていないのかがはっきりと分かる場合、または、音の高さを聞き分ける能力を養い、それらがはっきりと分かるようになったら、音の高さや音程を正確に発声する力を鍛える練習に取り組みましょう。

 

 

♣ 練習のための準備

録音・録画

・普段、私たちは空気を伝わる音と骨を伝わる音がまじったものを自分の声として聞いていますが、録音して聞く声には骨を伝わる音が含まれていないため、録音した自分の声を聞くとまるで別人のように感じるものです。これは、空気と骨では音の伝わり方(通りやすさ)が異なり、骨のほうが低い周波数を響かせるためです。この2つの音が完全に一致することはありませんが、録音した声を聞くと自分では気付かない点を知ることができるため、練習するときは自分の声を録音したり、歌っている姿を動画で撮影したりして毎回確かめてみるとよいでしょう。

 

ピアノで音を確かめる

・自分の歌った音の高さや音程が正しかったのか、また、どの音がどれだけ低かったのか、高かったのかをピアノやキーボードなどを使ってしっかりと確かめながら、正しい音の高さや音程を覚えましょう。

 

 

♦予備知識①

音の高さとは…?

・音の高さは『音高』ともいい、英語で『ピッチ(pitch)』といいます。その音だけにつけられた変化しない名前の「音名」や、音階の中で基調(キー)の音からから何番目の音なのかによって、調(キー)が変わると同じように呼び方が変わる「階名」や、1秒間に空気が何回振動するかの「周波数(単位はヘルツ/Hz)」などで表されます。

 

フラットしている?/ピッチが低いとは

・本来の音の高さよりやや低い(低く出た)状態のことを指して「フラットしている」や「ピッチが低い」と表現することがあります。一つの音のことを指して言う場合も、部分的に指して言う場合も、全体的に指して言う場合もあります。

 

シャープしているとは…?

・本来の音の高さよりやや高い(高く出た)状態のことを指して「シャープしている」と表現することがあります。一つの音のことを指して言う場合も、部分的に指して言う場合も、全体的に指して言う場合もあります。

 

 

◇予備知識②

・半音について、確認してみましょう。

 

半音とは…?

1/12オクターブ(12半音で1オクターブ)

1オクターブを数学的に12の音に分けたものの、隣り合う音と音との関係を半音といい、英語で『セミトーン(semi tone/半分-音)』、『ハーフトーン(half tone/半分-音)』、『ハーフステップ(half step/半分-間隔)』といいます全音(whole tone)の「半分」で半音です。

 

隣り合う音

・ピアノの鍵盤に置き換えて考えると、鍵盤の色(白鍵や黒鍵)に関係なく、例えば「ドとドの#」や「ミとファ」などの隣り合う音と音とのことで、一般的に譜面で表すことのできる一番狭い(最小単位の)音程が半音です。

【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)全音】

 

#、♭とは…?

#(シャープ)

・記号で示される#(シャープ)には、その音を「半音上げる/高くする」という意味があり、嬰(えい)記号ともいいます。元の音から半音1個(1つ)分高ければ「半音高い(音)」や「半音上(の音)」と表現します。

 

♭(フラット)

・記号で示される♭(フラット)には、その音を「半音下げる/低くする」という意味があり、変(へん)記号ともいいます。元の音から半音1個(1つ)分低ければ「半音低い(音)」や「半音下(の音)」と表現します。

 

半音1個でも⁉

・長音階の場合、「ミとファ」と「シとド」のみが半音(1個/1つ分)です。ただし、半音の数は同じ1つでも、それが何度の半音なのか、音階の中で元々半音なのか、曲の途中で特定の音の高さを一時的に変化させるために『#』や『♭』といった記号が付いて、変化した音が半音1個分になったのかによって、『短2度』、『増1度』、『重減3度』と表し方が異なりますが、いずれも半音1個(1つ分)の『半音』です。

 

半音より細かく調節

・歌に限らず、音の高さを半音より細かく調節したり、また、例えばわずかに音程をズラしたりして表現したりすることもあります。その他、半音よりも狭い音程を使った音楽もあります。

 

 

 

4、半音の練習

・ある音から半音上の音に上げたり、下げたりする練習をして半音をしっかり覚えましょう。

 

A. 半音を交互に発声する練習

いろいろな音の高さ、言葉(母音、子音、ハミングなど)、発声(地声、裏声など)で半音を交互に出す練習をしてみましょう。

 

基準の音 半音1つ(1半音)分上の音

・自分が出しやすい高さの音とその半音上の音を母音、子音、ハミングなどで交互に発声してみましょう。慣れてきたら、言葉の組み合わせや基準となる音の高さを変えて練習してみましょう。

 

基準の音 半音1つ(1半音)分下の音

・自分が出しやすい高さの音とその半音下の音を母音、子音、ハミングなどで交互に発声してみましょう。慣れてきたら、言葉の組み合わせや基準となる音の高さを変えて練習してみましょう。

 

 

 

B. 半音のあるメロディを歌う練習

・自分に合った音域・無理のない調(キー)で、メロディを1回目はドレミファソラシ、2回目は歌詞で歌います。正確な音程で歌えるようになるまで、くり返し練習してみましょう。

 

『ぶんぶんぶん』

♣半音1つ(1半音)下ファ」に移動

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
1、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ
  お い け の  ま わ り に の ば ら が  さ い た よ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
2、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ
  あ さ つ ゆ  き ら き ら の ば ら が  ゆ れ る よ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

 

半音1つ(1半音)上ファ」に移動
  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
1、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  お い け の  ま わ り に の ば ら が  さ い た

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
2、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  あ さ つ ゆ  き ら き ら の ば ら が  ゆ れ る

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

 

半音1つ(1半音)上ミ→ファまたは、半音1つ(1半音)下ファ」に移動
  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
1、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  お い け の  ま わ り に の ば ら が  さ い た

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
2、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  あ さ つ ゆ  き ら き ら の ば ら が  ゆ れ る

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

 

 

C. キーを変えて、半音のあるメロディを歌う練習

・曲の基調(キー)を変えて、メロディを1回目はドレミファソラシ、2回目は歌詞で歌います。実際に歌う音の高さはそれぞれのキーに合わせますが、キーが変わっても音の呼び方は同じ「ドレミファソラシ」で歌います。どんなキーでも、音程が整っていればOKです。いろいろなキーで歌ってみましょう。

 

『ぶんぶんぶん』

半音1つ(1半音)下ファ」に移動

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
1、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ
  お い け の  ま わ り に の ば ら が  さ い た よ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
2、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ
  あ さ つ ゆ  き ら き ら の ば ら が  ゆ れ る よ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

 

半音1つ(1半音)上ファ」に移動
  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
1、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  お い け の  ま わ り に の ば ら が  さ い た

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
2、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  あ さ つ ゆ  き ら き ら の ば ら が  ゆ れ る

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

 

半音1つ(1半音)上ミ→ファまたは、半音1つ(1半音)下ファ」に移動
  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
1、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  お い け の  ま わ り に の ば ら が  さ い た

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
2、ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

  ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ レ ミ ファ ソ ミ  レ ミ ファ
  あ さ つ ゆ  き ら き ら の ば ら が  ゆ れ る

 

  ソ ファ ミ レ ミ ファ レ ド
  ぶん ぶん ぶん は ち が と ぶ

 

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