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【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)半音と全音① パターン1~4】

2020-10-06

 

目次

1、音痴とは…?

・音痴とは、正しい音の高さや正確な音程で歌えないこと、本来歌われるべき音の高さで正確に歌えない状態のことを指しています。

 

 

2、音痴の原因

・音痴の原因は、音の高さを聞き分ける能力や音の高さや音程を正確に発声する力が不足しているためです。

 

 

3、音痴を改善する方法

・音痴を改善するには、音の高さを聞き分ける能力と音の高さや音程を正確に発声する力を鍛えましょう。

 

②音の高さや音程を正確に発声する力

・練習を繰り返す(積み重ねる)ことで、以下のような効果が期待できます。

❶音の高さをイメージする力や音の高さを調節する力が付くと、自然と音の高さが合うようになったり、合わせやすくなったりします。

❷音と音との距離感(音程)がイメージできようになると、歌いながら次の音を予測することができるようになります。そして、実際に音程のとり方が分かるようになると、今まで外していたり、取りづらかったりした音程が短時間でとれるようになります。

❸さらに、正確に音程をとる力がつくと、難しい音程でも気持ち良く音をとって歌えるようになります。

 

音の高さを聞き分ける能力をチェック!

A. 音の高さを聞き分ける能力を養う練習

・基準となる音や音程を聞き、その音と同じ高さや音程で声を出そうとした時に、自分が出している声の高さが基準となる音や音程と同じ高さや音程で出せているのか、または、出せていないのかが分からない場合には、【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)音感を養う1 音の高低を聴き分ける】で音の高さを聞き分ける練習、同じ高さで音が出ていることを感じる練習などに取り組み、【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)音感を養う1-2 音の高低を出し分ける】で同じ高さの音を出す練習、メロディをドレミファソラシで歌う練習などに取り組み、音の高さを聞き分ける能力を養いましょう。

 

B. 音の高さや音程を正確に発声する力を鍛える練習

・基準となる音や音程を聞き、その音と同じ高さや音程で声を出そうとした時に、自分が出している声の高さが基準となる音や音程と同じ高さや音程で出せているのか、出せていないのかがはっきりと分かる場合、または、音の高さを聞き分ける能力を養い、それらがはっきりと分かるようになったら、音の高さや音程を正確に発声する力を鍛える練習に取り組みましょう。

 

 

♣ 練習のための準備

録音・録画

・普段、私たちは空気を伝わる音と骨を伝わる音がまじったものを自分の声として聞いていますが、録音して聞く声には骨を伝わる音が含まれていないため、録音した自分の声を聞くとまるで別人のように感じるものです。これは、空気と骨では音の伝わり方(通りやすさ)が異なり、骨のほうが低い周波数を響かせるためです。この2つの音が完全に一致することはありませんが、録音した声を聞くと自分では気付かない点を知ることができるため、練習するときは自分の声を録音したり、歌っている姿を動画で撮影したりして毎回確かめてみるとよいでしょう。

 

ピアノで音を確かめる

・自分の歌った音の高さや音程が正しかったのか、また、どの音がどれだけ低かったのか、高かったのかをピアノやキーボードなどを使ってしっかりと確かめながら、正しい音の高さや音程を覚えましょう。

 

 

♦予備知識①

音の高さとは…?

・音の高さは『音高』ともいい、英語で『ピッチ(pitch)』といいます。その音だけにつけられた変化しない名前の「音名」や、音階の中で基調(キー)の音からから何番目の音なのかによって、調(キー)が変わると同じように呼び方が変わる「階名」や、1秒間に空気が何回振動するかの「周波数(単位はヘルツ/Hz)」などで表されます。

 

フラットしている?/ピッチが低いとは…?

・本来の音の高さよりやや低い(低く出た)状態のことを指して「フラットしている」や「ピッチが低い」と表現することがあります。一つの音のことを指して言う場合も、部分的に指して言う場合も、全体的に指して言う場合もあります。

 

シャープしているとは…?

・本来の音の高さよりやや高い(高く出た)状態のことを指して「シャープしている」と表現することがあります。一つの音のことを指して言う場合も、部分的に指して言う場合も、全体的に指して言う場合もあります。

 

 

◇予備知識②

・半音については【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)半音】、全音については【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)全音】で確認してみましょう。

 

 

4、半音と全音の練習

半音1個」と「全音1個」の組み合わせで練習

・ある音から半音、または全音上の音に上げたり、下の音に下げたりする練習をして半音と全音をしっかり覚えましょう。

 

 

A. 半音と全音を交互に発声する練習 パターン1(半音上 × 全音下)

・いろいろな音の高さ、言葉(母音、子音、ハミングなど)、発声(地声、裏声など)で、半音と全音を交互に出す練習をしてみましょう。

 

ある音 半音上の音 と 全音下の音

ある音 半音上の音 → ある音 全音下の音 → ある音」の順で、ある音と半音上の音、ある音と全音下の音とを反復させて歌います。

 

「シ ド シ ラ シ」or「ミ ファ ミ レ ミ」

・長音階の場合、ある音をの音として考えると、シの半音上の音はド(ドの半音下はシ)、シの全音下の音はラ(ラの全音上はシ)になります。または、ある音をミの音として考えると、ミの半音上の音はファ(ファの半音下はミ)、ミの全音下の音はレ(レの全音上はミ)になります。

 

練習

・自分が出しやすい高さの音とその半音上の音、及び、自分が出しやすい高さの音とその全音下の音とを母音、子音、ハミングなどで反復させて歌ってみましょう。慣れてきたら、言葉の組み合わせやある音の高さを変えてみたり、ゆっくり、または、素早く反復させて歌うなど、歌う速さを変えてみたりしながら練習してみましょう。

 

1回反復させて歌う

・ 「(1)ある音→半音上→ある音→全音下→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

2回反復させて歌う

 ・「(1)ある音→半音上→ある音→全音下→(2)ある音→半音上→ある音→全音下→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

3回反復させて歌う

 ・「(1)ある音→半音上→ある音→全音下→(2)ある音→半音上→ある音→全音下→(3)ある音→半音上→ある音→全音下→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

 

B. 半音と全音を交互に発声する練習 パターン2(全音下 × 半音上)

・いろいろな音の高さ、言葉(母音、子音、ハミングなど)、発声(地声、裏声など)で半音と全音を交互に出す練習をしてみましょう。

 

ある音 と 全音下の音 と 半音上の音

・「ある音全音下の音 → ある音半音上の音 → ある音」の順で、ある音と全音下の音、ある音と半音上の音とを反復させて歌います。

 

「シ ラ シ ド シ」or「ミ レ ミ ファ ミ」

・長音階の場合、ある音をシの音として考えると、シの全音下の音はラ(ラの全音上はシ)、シの半音上の音はド(ドの半音下はシ)になります。または、ある音をミの音として考えると、ミの全音下の音はレ(レの全音上はミ)、ミの半音上の音はファ(ファの半音下はミ)になります。

 

練習

・自分が出しやすい高さの音とその全音下の音、及び、自分が出しやすい高さの音とその半音上の音とを母音、子音、ハミングなどで反復させて歌ってみましょう。慣れてきたら、言葉の組み合わせやある音の高さを変えてみたり、ゆっくり、または、素早く反復させて歌うなど、歌う速さを変えてみたりしながら練習してみましょう。

 

1回反復させて歌う

 「(1)ある音→全音下→ある音→半音上→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

2回反復させて歌う

 「(1)ある音→全音下→ある音→半音上→(2)ある音→全音下→ある音→半音上→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

3回反復させて歌う

 「(1)ある音→全音下→ある音→半音上→(2)ある音→全音下→ある音→半音上→(3)ある音→全音下→ある音→半音上→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

 

C. 半音と全音を交互に発声する練習 パターン3(全音上 × 半音下)

・いろいろな音の高さ、言葉(母音、子音、ハミングなど)、発声(地声、裏声など)で半音と全音を交互に出す練習をしてみましょう。

 

ある音 と 全音上の音 と 半音下の音

・「ある音全音上の音 → ある音半音下の音 → ある音」の順で、ある音と全音上の音、ある音と半音下の音とを反復させて歌います。

 

「ド レ ド シ ド」or「ファ ソ ファ ミ ファ」

・長音階の場合、ある音をドの音として考えると、ドの全音上の音はレ(レの全音下はド)、ドの半音下の音はシ(シの半音上はド)になります。または、ある音をファの音として考えると、ファの全音上の音はソ(ソの全音下はファ)、ファの半音下の音はミ(ミの半音上はファ)になります。

 

練習

・自分が出しやすい高さの音とその全音上の音、及び、自分が出しやすい高さの音とその半音下の音とを母音、子音、ハミングなどで反復させて歌ってみましょう。慣れてきたら、言葉の組み合わせやある音の高さを変えてみたり、ゆっくり、または、素早く反復させて歌うなど、歌う速さを変えてみたりしながら練習してみましょう。

 

1回反復させて歌う

 「(1)ある音→全音上→ある音→半音下→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

2回反復させて歌う

 「(1)ある音→全音上→ある音→半音下→(2)ある音→全音上→ある音→半音下→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

3回反復させて歌う

 「(1)ある音→全音上→ある音→半音下→(2)ある音→全音上→ある音→半音下→(3)ある音→全音上→ある音→半音下→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

 

D. 半音と全音を交互に発声する練習 パターン4(半音下 × 全音上)

・いろいろな音の高さ、言葉(母音、子音、ハミングなど)、発声(地声、裏声など)で半音と全音を交互に出す練習をしてみましょう。

 

ある音 と 半音下の音 と 全音上の音

・「ある音半音下の音 → ある音全音上の音 → ある音」の順で、ある音と半音下の音、ある音と全音上の音とを反復させて歌います。

 

「ド シ ド レ ド」or「ファ ミ ファ ソ ファ」

・長音階の場合、ある音をドの音として考えると、ドの半音下の音はシ(シの半音上はド)、ドの全音上の音とはレ(レの全音下はド)になります。または、ある音をファの音として考えると、ファの半音下の音はミ(ミの半音上はファ)、ファの全音上の音はソ(ソの全音下はファ)になります。

 

練習

・自分が出しやすい高さの音とその半音下の音、及び、自分が出しやすい高さの音とその全音上の音とを母音、子音、ハミングなどで反復させて歌ってみましょう。慣れてきたら、言葉の組み合わせやある音の高さを変えてみたり、ゆっくり、または、素早く反復させて歌うなど、歌う速さを変えてみたりしながら練習してみましょう。

 

1回反復させて歌う

 「(1)ある音→半音下→ある音→全音上→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

2回反復させて歌う

 「(1)ある音→半音下→ある音→全音上→(2)ある音→半音下→ある音→全音上→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

3回反復させて歌う

 「(1)ある音→半音下→ある音→全音上→(2)ある音→半音下→ある音→全音上→(3)ある音→半音下→ある音→全音上→ある音」の順で歌ってみましょう。

 

練習②へ→【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)半音と全音② パターン5~8】

【音痴を改善するボイストレーニング(ボイトレ)半音と全音② パターン5~8】

 

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