MAXさんの「音楽の記憶(2)」
こんにちは。金山校・ベースコースのmaxです。
今回も昔話を。
中学に進んでからはしばらく、自分が音楽が好きだった事など忘れていました。
中高一貫の進学校、しかも新設校だったから、音楽なんか全くどうでもいい教科扱いで。
部活動も、特に文化系はあまり盛んでなかった。
この頃ゴールデンタイムのテレビは、ほとんど観た記憶がない。
家にテレビはひとつしかなかったし、それをひとつ上の姉に占領されてたから。家にはビデオもなかったな。
部屋にこもってラジカセで深夜ラジオを聴くようになっていました。FMよりもAMが好きだった。
オールナイトニッポンを毎日聴きながら寝ていました。
あの頃ヘビロテでかかっていた音楽、当時はそんなに意識してもいなかったのだけど、今流れて来るととても懐かしい。
A-haとか、マドンナとか、ワム!とか、ホール&オーツ。邦楽ならエコーズとか、久保田利伸とか。
そういったものを、後に楽器を始めてからも、特に真剣にコピーとかしてきてはいないのだけど、今になって演奏する機会があると、割とあっさりと出来ちゃう。
それはやっぱり、自分が多感だったあの時代の音やリズムが染みついちゃってるんでしょうね。
聴き流してただけなのに、ちゃんとエッセンスが自分の音の中にある。
やっぱり僕は80年代育ちの人間ですね。
いわゆる「軽音楽部的な楽器」を初めて身近に見たのは、中学3年の夏。
同級生がバンドを始めたらしくて、YAMAHAのエレキギターを学校に持って来て、土曜の放課後の音楽室で見せてくれた。
とても驚いた。
楽器は前から漠然と憧れてはいたけれど、何から始めればいいのか、いつから始めれば良いのか、
そもそもこの小さな街のどこに売ってるのか、どうやって弾けるようになるのか、
まったく見当もつかなかったのに、そういったものを既にクリアして、もう歩き出してる同級生がいる!
って、今考えるとそれほど大げさなことではなかったとも思うのだけど、とにかく当時の僕にとっては、とてもセンセーショナルで、その時に完全にスイッチが入ってしまったような気がします。
「僕もやろう!」って。