MAX先生のコラム「『はつか』と『にじゅうにち』」
金山校、ベースコース講師のmaxです。
もう梅雨明けしましたね。あっという間ですね。いつの間にかどんどん季節が過ぎて行きます。僕にとっては45回目の夏です。
ベースを弾く以外にも、僕は必要に迫られて作詞をしたりして、それでお金をもらう事があります。
ステージの上で、MCを務める事もあります。
そして何よりもここアイズで、皆さんに、言葉を使って音楽の素晴らしさを伝える仕事をさせてもらっています。
そんなわけで、文章を書いたり話をしたりする時はなるべく正確な言葉遣いを心掛けているのですが、
その「正確」というのが、時代と共に少しずつ移り変わって来てるのかな?という事を最近感じています。
皆さんは下の二つ、どう読みますか?
・「7月20日」・「20歳」
僕らの時代は「しちがつはつか」であり、「はたち」というのが常識でして。
もちろんこれを読んでいる皆さんの大多数も、そうであろうと思います。
うっかり「にじゅうにち」などと言おうものなら、義務教育の子供の頃なら、親や学校の先生にたしなめられましたし、大人なら、常識のない人、というレッテルを貼られてしまったものでした。
ところが最近、出会う周りの若い人たちが、公式の場ではないようなシチュエーションで、結構な頻度で、「にじゅうにち」「にじゅっさい」という言い方をしている事に気が付きました。
1人や2人なら「間違い」として指摘してしまいますが、今のところまだ世間一般ではマイノリティーでありながらも、ジワジワとその勢力を伸ばしつつあるようです。
考えてみれば、旧暦の昔は月々の最終日を晦日(三十日=みそか)と呼んでいたのですが、現代ではあまり使う人は居なくなりました。太陽暦に代わって、31日というのが出てきて。
旧暦と違い、29日や30日が最終日で無い月も出てきて、実態に合わなくなったからでしょうね。
この「みそか=30日」という呼び習わしが廃れて行ったのと同様に、50年後の日本では「はつか=20日」という言い方は無くなっているのかも知れません。
かといって、そういう世の流れにいち早く乗っかって、というのは抵抗ありますが。
はつか、ハタチという呼び方はキレイでスマートなイメージが有りますしね。