MAX先生の「一年の終わりに」
静かな年の瀬を迎えようとしています。皆さんはいかがでしょうか。
今年は割とミュージシャンとして幸せな一年だったと思います。
レコーディングも何度かやったし、アレンジもやったし、作詞もしたし、
プレイヤーとしても、新しい出会いもあり、とても実りに恵まれた年でした。
例年以上に様々な仕事をこなしていく中で、僕は今時な感じのミュージシャンではないと、あらためて思いました。
機械の音も嫌いじゃないけど、自分の表現手段としてはほとんど使わない。
鉛筆で五線紙に譜面を書いていって、その上であれこれと考えるのが好きなのです。
で、頭の中で考えたものを譜面と共にメンバーに伝えて、一パートずつ理想の形に仕上げていく。
各パートが完成し、うまくグルーヴが回れば、それが完成形。
ライブもレコーディングもこんな感じです。
「全てを自分の思い通りに描き切る」のは無理だし、そうしようとも思いません。
会社だって、すべてが社長の思い通りにはならないのと同じ。
最終的には性善説に立って、周りを信頼するしかない、と思っています。
それでも各人が好き勝手きままにやるということではなく、ルールと目的地はしっかり理解してもらった上で、という話ではありますが。
方向は見誤ることなく、それぞれの自由な創造のスペースは充分に残しつつ、いかに納得出来るものが作れるかというのが自分の一生の課題です。
最近はっきりした事があって。それは自分の肩書が何で有りたいか。何が一番ふさわしいか。
「プロデューサー」や「アレンジャー」だと大げさだし。「ミュージシャン」だとちょっと足りない。
で。
「バンドマスター」っていうのが一番いいなあ、と思えるようになりました。
死ぬまで「バンマス」でありたいですね。それがはっきりした2016年、平成28年でした。
皆さん、良いお年を!