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原っちの【音楽の用語には外国語が多い!?】

2016-06-30

現在の日本では音楽の用語が混在しています。
例えば、音の読み方を国別で見てみると、
「ド(Do) レ(Re) ミ(Mi) ファ(Fa) ソ(Sol) ラ(La) シ(Si)」は、イタリア語。
日本語では、「ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ」
英語では、「C D E F G A B」
ドイツ語では、「C(ツェー) D(デー) E(エー) F(エフ) G(ゲー) A(アー) H(ハー)」
となります。
その使われ方は、端的にいうと、早いもの勝ち、強いもの勝ちです。
あとは、音楽・演奏ジャンル、使う人の好みなども影響します。
良く耳にする音楽の用語でいうと、
日本語→五線譜、複縦線、ト音記号、4分音符、8分休符、4分の4拍子、開放弦など。
英語→シャープ(♯)、フラット(♭)、アクセント、タイ、スラー、トリル、チョーキング、ユニゾン、セブンス・コード、コーラスなど。
イタリア語→フォルテ、メゾ(メッゾ)・ピアノ、クレッシェンド、スタッカート、レガート、アルペッジョ(アルペジオ)、グリッサンド、ヴィブラート、ポルタメント、ソプラノ、アルトなど。
ドイツ語→プラルトリラー、バス(音楽作品における最も低い声部、あるいは男声の声種の1つ)などです。
また、同じ意味で日本語と英語どちらでも使われる用語もあります。(例:野球=ベースボール)
反復記号=リピート・マーク息継ぎ=ブレス和音=コードなどです。
中でも、イタリア語と英語が多いのが分かると思います。
音楽の用語にイタリア語が多い理由として挙げられるのが、ルネサンス音楽、バロック音楽がイタリアで全盛期を迎えたこと。
これが音楽の用語でイタリア語が主流になった理由の一つとして考えられます。
実際に、モーツァルトは楽語の多くはイタリア語を使いました。
ベートーベンは後期になると、イタリア語とドイツ語の楽想用語が混在し始めています。
イタリア語は使わず、ドイツ語やフランス語のみの表記にこだわった作曲家もいました。(ドビュッシーはフランス語のみでした)
日本はというと、日本には明治時代にたくさんの西洋音楽と楽譜が入ってきました。
その楽譜の音楽表記、用語はイタリア語でした。
そんな事情から日本ではイタリア語の音楽の用語が多くなっています。
英語の音楽用語が多いのも、これでなんとなく想像が付きますよね。
ちなみに、「弁当」は、フランスでも「BENTO」。
フェンシングの用語は、フランス語。
柔道の用語は、全世界で日本語のまま使うそうです。(「一本」は、「ippon」)

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