マキちゃんの「groove(グルーブ)」について(2)
どうも、ドラム講師の斎藤マキです。
前回の『グルーブ』のお話の続きです。
今回は『気持ちよいグルーブのつくりかた』についてお話しします。
ドラムやパーカッションはもちろん、ギターやベースもグルーブをつくることができます。
楽譜通りに演奏してもいまひとつ気持ちよさが足りないのならば、それはグルーブだと思います。
グルーブにはいろんな要素があります。
リズムやテンポ、シンコペーション、アーティキュレーションなど。
音の伸ばし方、切り方、溜めかた、強弱などでいろいろな表情の付け方をして、リズムに立体感を出す方法です。
そして、曲の世界観を把握するというのも大切な要素だと思います。
軽快で繊細なポップ、力強くて重たいロック、張りの強いタイトなファンクビート、、など。
演奏する自分がその要素を出せないのなら、もちろん演奏できません。
要素を出すためには、体の動かし方、ノリ方を変えるのです。
そのためにはイメージが大事です。
誰かの演奏を見て、演奏の仕方を学ぶ。
それをイメージして練習すると、ノリ方は変わります。
人じゃなくても、情景でもイメージはできます。
山が崩れる、川が流れる、走る、歩く、回る、揺れるなど。。。
イメージするだけで音って変わるものです。
芸術には欠かせない感性ですね。
自分の感覚を研ぎ澄まし、自分の体を変えていく。
それだけで、自分が奏でる音はいろんな表情をみせることでしょう。
日常生活でも感性を磨くようにしましょう。
グルーブのトレーニング方法はとてもシンプルです。
まず、ひとつのリズムパターンを決めてください。
右手左手だけでもできます。
例)タタンタ・タンタン
リズムを決めたら、あとは、いろんな速さで叩く、強く叩く、弱く叩く、アクセントを混ぜて叩く、跳ねて叩く、何かのイメージで叩く、、、など。
ひとつのリズムでいろんなことをできるだけたくさん試してみます。
こうして体感することで、自分のグルーブは何にでも変化できるようになります。
というわけで、grooveは手足を動かすだけではできないのですね。
頭でイメージして、体を動かし、音に様々な表情をつけながら、リズムをキープする、ということです。
とっても奥深いですね!!
それができたらさらに音楽は楽しくなりますよ!!
Let’s Groove!!