フッキ―の「音にまつわるお話!(2)」
こんにちは!ボイトレ・作曲・DTMを担当している福田です。前回から「音」にまつわるお話をさせていただいてますが、今日は「音」の要素について話していきたいと思います。みなさん「音の三要素」というのを耳にしたことはありますか?音の三要素とは、・音の大きさ・音の高さ・音色の3つのことをいいます。DAWソフトや波形編集ソフトをお使いの方は、音を目で見て確認することができます。音をマイクで電気信号に変換して、コンピューターに取り込み波形編集ソフトを使ってみてみると、「波形」が表示されます。横軸に時間、縦軸に音の圧力をとり、音波の形をグラフにしたものです。音の三要素は、この波形から見ることができるのです。●音の大きさ波の振幅の大きさで見ることができます。大きな音は振れ幅が大きく、小さな音は振れ幅が小さくなります。●音の高さ音の高低は、振動の繰り返しの回数によって決まります。一般的に音の高さは、1秒あたりの波の繰り返しの回数で示し、これを周波数と呼んでHz(ヘルツ)という単位で表します。低い音は周波数が低く、高い音は周波数が高くなります。ちなみに、人間が聴くことができる音の周波数は20Hz~20000Hzといわれています。●音色音色という言葉は曖昧なもので、普段は形容詞で表されることが多いです。たとえば「明るい音」とか「柔らかい音色」とか「鋭い音色」などという表現が使われたりします。音を波形で見た場合、「サイン波(正弦波)」は丸い形、「ノコギリ波(鋸歯状波)」は尖った形など、音色は波形に反映されることがわかります。ちなみに時報の音はサイン波で、NHKでは予報音を440Hzで、正報音を880Hzで鳴らしているそうです。この「音楽の三要素」、覚えておくといろいろ役に立ったりします。たとえば、ボイトレに置き換えてみましょう。音の大きさはつまり声量といえますね。音の高さは、歌ではまさしくピッチ(音高)が重要です!音色は、サウンドということで声の共鳴のさせ方ということになります。これを客観的に自分の歌声に重ねてみましょう。声量は十分にダイナミックレンジを広くコントロールできているか?ピッチはメロディラインに正確か?声のサウンドは選んだ曲を表現するために、メリハリよくイキイキと表現できているか?という風にチェックポイントの確認にも使うことができます。まだまだ奥深い「音」の世界ですが、大いなる探究心を持って深めていきたいですね!