ストローをくわえて声を出す
①、ストローをくわえて声を出すとは…?
・ストローを口にくわえた状態で声を出すということをくり返す発声トレーニングです。のどに無理な力を入れなくてすみ、声を出すのに必要な筋肉が鍛えられます。また、細く長く息を吐き出すことで、吐く息を一定に保つトレーニングにもなります。
①-1、期待される効果
・声帯に負担をかけないでより効率のよい響きのある声を出せるようになる。声帯の緊張を緩める。声道の締めつけを減らす。声が出しやすくなる。声の響きがよくなる。
・喉頭が下がる。共鳴空間が広がる。低い声が安定して出せるようになる。出せる声の幅が広がる。
・鼻から息が漏れて、言っていることがわからないような、鼻にかかったような声になることを改善することができる。
・しわがれ声やかすれ声などの状態を改善することができる。
・長く声が出せるようになる。
①-2、用意するもの
・ストローを1本用意します。
ストローの太さ
・ストローは細いほど効果があるとされていますが、細くなるほど難しいため、最初は太めのストローから始めて、感覚をつかんでいきましょう。慣れてきたら、さまざまな太さのストローをくわえて声を出してみましょう。
②ストローをくわえて、息を吐く
②-1、やり方
・ストローを口にくわえます。そして、ストローをくわえた唇の間から息が漏れないように息を吐きます。
②-2、注意点
くわえたストローの間から息を漏らさない
・息を吐くときに、ストローをくわえた唇の間から息が漏れないように注意しましょう。
②-3、目標
・ストローをくわえて安定した息の量が5~10秒間キープできるようにくり返します。
③ストローをくわえて、声を出す
・②で吐く息が安定したら、次は息を吐き出すときに声を出してみます。
③-1、やり方
・ストローを口にくわえます。そして、ストローをくわえた唇の間から息が漏れないように、ストローをくわえて出せる音を出します。
声の高さと大きさ
・ストローをくわえて楽に出せる高さと大きさで声を出します。
1回の発声時間
・1回の発声時間は5~10秒程度を目安に行います。特に、声をのばす長さを長くする必要はありません。筋力が増えるにつれて、発声時間は自然と長くなっていきます。
③-2、注意点
ストローのくわえ方
・声帯を緊張させ過ぎないないために、ストローを軽くくわえて噛まない(噛み締めない)ように注意しましょう。
・同じく、ストローを深くくわえないように注意しましょう。
くわえたストローの間から息を漏らさない
・発声中にストローをくわえた唇の間から息が漏れないように注意しましょう。
高血圧の人はトレーニングを控える
・高血圧の人はこのトレーニングを行うのを控えてください。
③-2、目標
力まずに声を出して唇周辺の振動を感じる
・力みなく声を出せているときには、ストローをくわえた唇の周辺にムズムズとふるえる感覚をはっきり感じ取ることができます。
安定した発声で5~10秒間キープ
・ストローをくわえて安定した発声が5~10秒間キープできるようにくり返します。
③-3、回数・期間
・できれば1日50回ほど行います。期間は1ヶ月ほど続けてください。
④音の高さを上昇・下降させてみる
・③ができるようになったら、音の高さを上昇させたり、下降させる練習を行ってみてもよいです。幅広い音を出すことでのどの筋肉が鍛えられます。
④-1、音の高さの上昇させる
・ストローをくわえたままで、低い音から高い音まで声を高くしていきます。高い音へ向かってサイレンの音のようなイメージで上がっていきましょう。その際、音が高くなっていく途中で地声から裏声に切りかえます。
④-2、音の高さの下降させる
・続けて、ストローをくわえたままで、高い音から低い音まで声を低くしていきます。低い音へ向かってサイレンの音のようなイメージで下がっていきましょう。その際、音が下がっていく途中で裏声から地声に切りかえます。
④-3、注意点
ストローのくわえ方
・声帯を緊張させ過ぎないないために、ストローを軽くくわえて噛まない(噛み締めない)ように注意しましょう。
・同じく、ストローを深くくわえないように注意しましょう。
くわえたストローの間から息を漏らさない
・発声中にストローをくわえた唇の間から息が漏れないように注意しましょう。
高血圧の人はトレーニングを控える
・高血圧の人はこのトレーニングを行うのを控えてください。
④-4、回数・期間
・できれば1日50回ほど行います。期間は2週間ほど続けてください。難しい場合は、1日10回を3セットから始めて、毎日続けてみましょう。
⑤水の入ったコップにストローを入れて、声を出す
・④ができるようになったら、コップに水を入れた状態で、ストローの先を水の中に入れて声を出してみましょう。
⑤-1、水に入れる深さの目安・目標
・ストローを水の中に深く入れるほど、より負荷が掛かります。ストローの太さや声の高さや大きさなどによっても異なるため、最初は、ストローを水面から2~3㎝ほど水の中に入れたところで声を出してみましょう。
・慣れてきたら、少しずつ深く入れたところで声を出してみます。例えば、ストローを水面から5㎝入れて5秒間、声を出し続けてみる。ストローを水面から10㎝入れて10秒間、声を出し続けてみる。
・負荷を掛け過ぎないように注意して、できるだけきれいな声が出せるように練習してみましょう。
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