歌詞カードをつくる
目次
1、歌詞カードとは?
・楽曲の歌詞が書かれた紙のこと。
2、歌詞カードをつくる目的
・こちらの記事では、紙の歌詞カードのつくり方などについてご紹介していきます。
使いやすければタブレット型端末でもOK
・なお、書き込むこと(書き直しも)が可能で、見やすく、扱いやすければ、タブレット型端末上での歌詞カードでも、電子楽譜でも構いません。
2-1. 歌唱中に歌詞を確認するため
・歌唱中に楽曲の歌詞を見るため。
2-2. 自らの感情を表現し、自分の気持ちを歌に乗せるため
・聴いている人に気持ちや感情が伝わる歌を歌えるようになっていくための練習の過程において歌詞カードをつくり、そこに歌うときに心がけることや、歌い方のポイントなどを書き込んでいきます。※楽譜でも構いません。
3、歌詞カードのつくり方
・ノート、またはルーズリーフに手書きで書き出すか、パソコンで作成します。自分だけのオリジナルの歌詞カードをつくっていきましょう。
3-1. ノートに手書き
歌詞を紙に書き出す
・歌詞をノート、またはルーズリーフなどに黒ペンを使って手書きで書き出します。
3-2. パソコンでつくる
パソコンを使って歌詞カードを作成
・パソコンを使って歌詞を入力し、用紙に印刷します。
4、歌詞カードをつくるときのポイント
・見やすさ、使いやすさ、扱いやすさ、書き込みやすさ、歌いやすさなどがポイントです。漢字、ひらがな、カタカナなど、複数の文字を使って書いた歌詞カードにするのか、ひらがなとカタカナのみの組み合わせで書いた歌詞カードにするのかなどについても、歌詞カードをつくる目的を考えた上で、使いやすい歌詞カードをつくっていきましょう。
4-1. 用紙のサイズ・向き、文字を書く方向・枚数
用紙のサイズはA4、または見開きのA3
・A4サイズ、または見開きのA3サイズの用紙は、通常の譜面台に置いてもちょうどよい大きさで、持ち運びもしやすいのでオススメです。見やすさ、使いやすさ、扱いやすさ、書き込みやすさ、歌いやすさなどを考慮した上で、B4サイズの用紙を使っても構いません。
用紙の向きは縦
・用紙の向きは、縦向きにするとよいでしょう。
文字を書く方向は「左→右」
・文字は左から右へ進む、横書き(左横書き)にするとよいでしょう。
1枚に1番ずつ
・目安としては、A4サイズの用紙1枚に曲の1番が収まるくらいにするとよいでしょう。
4-2. 漢字、ひらがな、カタカナの歌詞カード
・漢字、ひらがな、カタカナなど、複数の文字を使って書かれた歌詞カードです。
特徴
パッと見て分かりやすい、読みやすい
・文字や単語の読み方、意味を知っていれば、一見して分かりやすく、読みやすい歌詞カードです。また、情景などもパッと浮かびやすいのが特徴です。
漢字、ひらがなで書かれた歌詞カードの例『春が来た』
春が来た 春が来た どこに来た
山に来た 里に来た 野にも来た
花が咲く 花が咲く どこに咲く
山に咲く 里に咲く 野にも咲く
鳥が鳴く 鳥が鳴く どこで鳴く
山で鳴く 里で鳴く 野でも鳴く
短所
一つの漢字に対して文字数が多いと、細かく書き込むのが大変
・一つの漢字に対して文字数が多いと、細かく書き込むのが大変になります。また、下記などに該当する場合には、必要に応じて読み仮名や振り仮名を書く必要が出てくるかもしれません。
漢字一文字で読みが二文字以上の漢字
・「今(いま)」や「光(ひかり)」など、漢字一文字で読みが二文字以上の漢字。
そもそも読み方が難しい漢字
・「無花果(いちじく)」や「泥濘(ぬかるみ)」など、そもそも読み方が難しい漢字。
「時代(とき)」や「地球(ほし)」など、当て字・当て読み漢字
・「時代(とき)」や「地球(ほし)」「本気(まじ)」など、当て字・当て読み漢字。
4-3. ひらがな、カタカナの歌詞カード
・歌詞の漢字を全てひらがな、またはひらがなとカタカナを使って書いた歌詞カードです。
特徴
文字を見て音がすぐに分かる
・文字(ひらがな、カタカナ)の読み方を知っていれば、書かれている音をすぐに発音することができます。
細かく書き込みやすい
・1音まで細かく書き込みやすいのも特徴です。
ひらがなで書かれた歌詞カードの例『春が来た』
はるがきた はるがきた どこにきた
やまにきた さとにきた のにもきた
はながさく はながさく どこにさく
やまにさく さとにさく のにもさく
とりがなく とりがなく どこでなく
やまでなく さとでなく のでもなく
短所
スラスラと読むのはなかなか大変
・通常、目にする歌詞には、漢字、ひらがな、カタカナ、(場合によっては英語など)がまじって使われています。その歌詞を私たちは日ごろから目にしているため、すべてひらがなでかかれたかしをすらすらとよむのはなかなかたいへんなものです(全てひらがなで書かれた歌詞をスラスラと読むのはなかなか大変なものです)。マタ、スベテカタカナデカカレタカシヲスラスラトヨムノハサラニタイヘンナモノデス(また、すべてカタカナで書かれた歌詞をスラスラと読むのはさらに大変なものです)。歌詞の書き方を工夫したり、練習していく過程で、だんだん慣れてきますが、それでも、パッと見てすぐに意味が分からなかったり(例1)、発音に迷ったりする(例2)場合もあります。
例1‥パッと見てすぐに意味が分からない
・例えば、ひらがなで「すこしはなれて」という歌詞が書かれていた場合、「すこしはなれて」とは「少しは慣れて」のことなのか、それとも「少し離れて」のことなのかが、この部分の歌詞を見ただけでは分かりません。さらに、前後の歌詞を見ても、どちらなのか判断できない場合もあります。
例2‥発音に迷うことがある
・例1の「すこしはなれて」の場合で言うと、「少しは慣れて」と「少し離れて」では、それぞれ「は」の発音が異なります。実際、「少しは慣れて」の「は」は「わ」と発音しますが、「少し離れて」の「は」は文字通り「は」と発音します。
文字と文字(単語と単語)の間隔が同じ(詰めて書かれた)歌詞カードの例『はるがきた』
はるがきたはるがきたどこにきた
やまにきたさとにきたのにもきた
はながさくはながさくどこにさく
やまにさくさとにさくのにもさく
とりがなくとりがなくどこでなく
やまでなくさとでなくのでもなく
5、見やすく、書き込みやすいように工夫する
・見やすく、書き込みやすく、歌いやすいように、文字の大きさや、文字と文字との間隔、行と行との間などを調整していきましょう。
5-1. 文字の大きさ
・文字の大きさは、ある程度大きめにしておくと見やすくなります。
5-2. 文字と文字(単語と単語)との間隔
書き込むためのスペースをつくっておく
・文字と文字(単語と単語)との間隔を少し空けておくことで、書き込むためのスペースを確保しておきます。
文字と文字(単語と単語)との間隔を少し空けて書いた歌詞カードの例『はるがきた』
はるがきた はるがきた どこにきた
やまにきた さとにきた のにもきた
はながさく はながさく どこにさく
やまにさく さとにさく のにもさく
とりがなく とりがなく どこでなく
やまでなく さとでなく のでもなく
ひらがな・カタカナのみの歌詞カードで、少しでも歌詞の意味がより分かるようにしたい場合
・例えば、先ほどの「すこしはなれて」という歌詞であれば、「少しは慣れて」であれば「すこしは なれて」(「少し離れて」であれば、「すこし はなれて」)というように文字と文字(単語と単語)との間隔を少し空けることで、分かりやすく、また、歌いやすくなる場合もあります。
文字と文字(単語と単語)との間隔を少し空けて書いた歌詞カードの例『はるがきた』
はるが きた はるが きた どこに きた
やまに きた さとに きた のにも きた
はなが さく はなが さく どこに さく
やまに さく さとに さく のにも さく
とりが なく とりが なく どこで なく
やまで なく さとで なく のでも なく
5-3. 行と行との間
行と行との間を空けておく
・書き込みやすいように、行と行との間を空けて書きましょう。
歌詞の中で行を新しくする
・「Aメロ」「Bメロ」「サビ」などといった構成の上から他と区別される部分では行を変えるようにしてみましょう。もちろん、同じ区分内でも行を変えていきましょう。
構成の上から他と区別される部分で行と行との間を空けて書いた歌詞カードの例『はるがきた』
はるがきた はるがきた どこにきた
やまにきた さとにきた のにもきた
はながさく はながさく どこにさく
やまにさく さとにさく のにもさく
とりがなく とりがなく どこでなく
やまでなく さとでなく のでもなく
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