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部屋とゴスペルと私3

2009-03-02

さあ、今日もバリバリいきましょう!
前回まで黒人奴隷の間での
スピリチュアルの広がりを紹介してきました。

今回はいよいよスピリチュアルから、
「ゴスペル」への変化の歴史を
紹介していきたいと思います。

③ゴスペルの父~1930年代

1930年代、
教会での宗教音楽と世俗音楽の交流が、
ひとりの男の手によって加速されます。

その名はトーマス・A・ドーシー。

当時、彼はブルース界ではトップブルースシンガー&ピアニストで
人気を博していましたが、突如教会の音楽に転向したのです。
彼が書くブルースフィーリング溢れる曲は、
それまでのスピリチュアルとは明らかに違っていたため
「ゴスペル」と呼ばれるようになったのです。

彼は、アフロアメリカン(アフリカ系アメリカ人)作曲家による
ゴスペル曲のみを扱う初の出版会社を設立して、
また自らもハードな地方巡業を精力的にこなし
「ゴスペル」を全米に広めていったのです。

彼は生涯に膨大な数の曲を作曲し、
その代表作「プレシャス・ロード」や
「ピース・イン・ザ・バレー」などは
ゴスペルのスタンダードとして、
黒人、白人を問わず広く歌い継がれています。

このように「ゴスペル」は常に
そのときに流行している音楽を貪欲に取り入れつつ
進化してきたという文化を持つようになったのです。

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