部屋とゴスペルと私1
今回から6回に渡り、
ゴスペルの歴史についてお伝えしていきたいと思います。
アイズでもレッスンの一つとして取り上げている、
「ゴスペル」。
今となっては当たり前にゴスペルソングに触れることができる環境になってきていますが、
そもそも「ゴスペルミュージック」って何?
というところを、
カンタンにではありますが歴史的背景なども交えつつ紹介したいと思います。
①スピリチュアルズ(黒人霊歌)
この黒人霊歌というのは、アフリカ系アメリカ人にとって苦難の時代に生まれた歌です。
奴隷としてアフリカから遠くアメリカ大陸へ連れてこられた黒人たちは、
それまでの宗教から無理矢理キリスト教へ改宗させられましたが、
その中に自分たちを救ってくれる神の存在を感じたのです。
そして、自ら神に向かって救いを求める歌を歌っていったのです。
特に奴隷貿易が最も盛んだった18世紀中ごろから終わりにかけて、
多くのスピリチュアルズが創られたそうです。
現在、当時奴隷として生きてきたアフリカ系アメリカ人によって創られたスピリチュアルズは6000作以上が現存しているそうです。
それだけ、多くの思いが歌を通して広げられていったのでしょう。
最後に、
スピリチュアルズは大きく3つのカテゴリーに分けることができます。
1.コール・アンド・レスポンス
もっとも多いタイプで、直接アフリカの伝統に起源を見ることができるものです。
2.ゆったりとして、メロディをグッと引っ張った長いフレーズのもの
3.シンコペーションが多く、リズミカルで短いフレーズのもの
今回はここまで。
ちょっと、ゴスペルの予備知識も頭に置いておきながらも、今年も歌えることを楽しんでいきましょう!